・「SLJ・iG」は伸縮移動方向(橋軸・橋軸直角方向)に制限はありません。水平方向の動きに関しては、これを拘束する構造を持っていないからです。(※但し、適応伸縮量の制限内)橋軸直角方向に移動が起きるとその移動に依存し、荷重支持ビームと、これを保持するSSIAが回転運動をすることで、セルプレートビームを水平方向に誘導し、橋軸直角方向の移動に無理無く追従します。
注)下記の映像は、右側が上下動してますが、同じように左側も上下動します。
・伸縮装置は橋桁の遊間上という橋梁の不連続部に取付けられるもので、橋面部との均一性を欠けば車両通過の際に違和感や衝撃を与えてしまいます。これらは、不必要な通過音や衝撃エネルギーを発生し、周辺環境の劣化や伸縮装置本体に無駄なエネルギーの負担を招き、耐用年数の低下につながりかねません。
「SLJ・iG」は、走行面の平坦性を保つ構造として、積層構造の荷重支持ビームを新開発の防音衝撃緩衝装置(SSIA)により、上下から挟み込む構造としました。加えてこの構造は、衝撃エネルギーが伸縮装置から桁までに伝播するまでの間に三段階に緩衝・吸収されるので、無駄なエネルギーの負担を大幅に低減します。そしてそれにより得られた平坦性は、通過時の違和感を軽減し、走行音の発生を抑えます。